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ビットコインは本当にマネーロンダリングには使われないのか

ビットコインの匿名性は高くない。むしろ透明であるの記事では確かに書きました、「透明である」と。

ただ、これはあくまでも理論的なお話です。理論的には透明ですし、追跡はいくらでもできます。ただ実際のところどうなのかというと、「実際には結構怪しい」ということが挙げられます。

理論とリアルは違う

実例をあげますが、2015年の2月15日に中国のBTERという仮想通貨取引所で「7000BTC以上」のハッキングがありました。本当はハッキングではなく、内部の犯行だったのだろうという話もたくさん出てきましたが、ポイントとしてはこの7000BTCを追跡しようと試みた人達は最終的には追跡することはできませんでした。撒かれた、と言えば良いのでしょうか。

ビットコインのトランザクションは確かにブロックチェーン上に刻まれているわけですから、死ぬほど検索すれば洗い出すことは理論的には可能だったはずなんですが、それでも最終的には追跡を断念せざるを得なかったのです。ということはですよ、理論の話とリアルの世界では結構な隔たりがあるということです。

ぶっ壊すのは簡単、修復するのは時間が掛かる

世界の仕組みとして、エントロピー(乱雑さ)を高めるのは簡単でも、エントロピーを下げるにはとても時間がかかります。イメージで言えば、シュレッダーで紙を粉砕したら、そのピースを全てかき集めて復元しようと思えば理論的には可能ですが、めちゃくちゃ時間がかかるわけです。ピースを復元中に新たに紙をシュレッドして、その粉砕した紙を上からかぶせて一旦かき混ぜてしまえば、さらに復元しにくくなるのと同じです。

他にも例を挙げますが、ビーカーの中の水に一滴の着色料を入れ、かき混ぜたら一瞬にして全体に色がついてしまいますが、この水を元の透明な水に戻したければ、いくつものフィルターを通して、何回も何回もこさないといけないわけです。

一見、逃げる方が追う方より圧倒的有利に見えます。

しかし、逃げる側が追跡する側に勝ち続けるには2つの条件があります。それは同じビットコインアドレスは二度と使わない・既知のビットコインアドレスにはビットコインを送らないということです。どんなに川が分岐しても最終的に同じ川にビットコインが戻ってきたり、知られているビットコインアドレスにビットコインが戻ってきた場合、それですぐに判明してしまいますから、いたちごっこをやるのなら、死ぬまでいたちごっこをやり続けなければならないのです。

そこまでの忍耐力があるのなら良いですが、今後は「人生の大半を逃げることに使いたいのですか?本当にあなたの人生はそれで良いんですか?」という話になってきます。

しかも、極め付けは、これらの条件を守り続ける必要があるということはビットコインをお金として使えなくなるということです。ビットコインで誰かに支払ったら、その誰かはいつか必ず既知のビットコインアドレスにビットコインを送ることになります。ビットコインはあなたの手を離れたからあなたにはコントロールできなくなるのです。すると、そこから逆探知できるようになります。お金として使えないなんて本末転倒ですね。
ですから、「ビットコインは本当にマネーロンダリングには使われないのか?」の問いに対する本当の答えはこれです。

いたちごっこを最後まで諦めない方が勝つ。
どんなにスキルが高くても、諦めたり、同じビットコインアドレスを使ったり、既知のビットコインアドレスを使ったらいつか必ず追いつかれてしまいます。逆に、そこまでスキルが高くなくても、同じビットコインアドレスを使わずに川を分岐させ続けたら、追いつかれる可能性は低くなります。
個人的には「そこまでしていたちごっこをやりたいのか?」と感じます。ですから、私からの提案はこれです。

私の提案

マネーロンダリングをするためにビットコインを使ったり、誰かから逃げ続けたりすることを考えるのではなく、健全な思考で、愛を持ってビットコインを使いましょう。そうすれば、匿名性が保たれるか保たれないか、最終的には関係がなくなりますから。愛をもって接する人は追われることはありません。なぜなら善とか悪とかを超越した存在であれるからです。