BitSharesは非中央集権型取引所です。特定の人が運営しているわけではないので、潰れません。また、非中央集権型取引所ならではの機能として、全てのトレード、送金履歴、トランザクションがブロックチェーン上に記録され、公開されることから全てを見ることができます。
例えば、Cryptofreshというサイトがあります。このサイトはBitSharesのコミュニティのメンバーが作ったサイトですが、BitSharesのブロックチェーン上に記録されているパブリックな情報を特定の並べ方で表示しているだけというシンプルなサイトです。
このサイトの何がすごいかというと、BitSharesのブロックチェーンの情報が一目で分かるようになっているところにあると言えます。これらの情報は作られたわけではなく、ブロックチェーン上の記録を可視化しているだけなので、「これが起きました」という事実だけを見ることができます。
このサイトを見て回ると色々なことが分かります。例えば:
1. 特定アカウントの送金履歴
2. 特定アカウントのトレード履歴
3. 誰がオーダーブックに注文を入れているのか
4. アセットの現在の供給量、最大供給量、誰がどれくらい保持しているか
が分かります。
中でも私が最もパワフルだと思うのは、3番目の誰がオーダーブックに注文を入れているかというところと、4番目のアセットの現在の供給量、最大供給量、誰がどれくらい保持しているかという情報を閲覧できる機能です。
では、理由を順番に解説していきます。
誰がオーダーブックに注文を入れているのかが分かる
Assetsのページから確認したいアセットのページを見ると、なんと、誰がオーダーブックに注文を入れているのかが分かってしまいます。これはとてもパワフルな機能だと個人的には思っています。
中央集権型取引所(PoloniexやbitFlyerなど)は誰がオーダーブックに注文を入れているかは分かりませんので、オーダーブックを擬似的に盛り上がっているように見せることができますが、BitSharesでは全て筒抜けなのです。
誰がオーダーブックに注文を入れているのかを把握できれば、盛り上がっているかどうかをあなた自身で見極めることができるようになります。ブロックチェーン上にある情報は改変できなく、嘘をつけないので、これを見れるということはあなたにとってとても有用な情報を収集できると言えるでしょう。
アセットの現在の供給量、最大供給量、誰がどれくらい保持しているかという情報が見えることの素晴らしさ
現在日本円や米ドルがどれくらい世界に供給されているか、私達は正確な数字を把握することはできません。なぜならこの情報は非公開だからです。
本当は日本円や米ドルがジャブジャブに溢れていて、インフレしすぎている状態(全く価値のない紙切れ状態)だったとして、これらの通貨の本当の供給量が分からない、そして誰がいくら持っているか分からないということをいいことに、中央銀行は好きなだけ発行し続けることができるのです。つまり、ある意味「既に死んでいる通貨」だったとしても、本当の姿を知られないで済むのなら、法定通貨を延命させ続けることができるのです。
たとえ中央銀行が良いことをしていたとしても悪いことをしていたとしても、私達が日本円や米ドルを持つと決めたときには発行者である中央銀行を信用するしか方法がありません。
しかし、BitSharesの世界では全く違う世界が体験できます。BitSharesの中に存在するアセットは最大供給量、現在の供給量、誰がいくら保持しているのか、全てをブロックチェーンから見ることができてしまいます。例えば、資産の発行者が供給量を増やしたら「今このアセットの発行量が増えたな」というのが簡単に見ることができます。
したがって、BitSharesを利用すれば「どのアセットをどれくらい持つか、あなた自身で見極められる」という選択肢が生まれるのです。
「法定通貨は中央銀行が作った通貨だし、みんなもいまだに使っているから大丈夫だし、何も考えずに信じなさい」じゃなくて、これからの時代は「あなたは自身の資産をどういう形態で持ちたいかを自分で考えて、自分で決めましょう!」という時代なのです。
まとめ
BitSharesを使って、迷ってしまったら、まずはCryptofreshに行って、ブロックチェーンを見るようにしましょう。色々なことが分かるようになりますよ。