今回はbitUSDの持つメリットとデメリットについて解説していきます。
メリット1:bitUSDにはカウンターパーティ・リスクがない
bitUSDはBitSharesネットワーク上の基軸通貨である「BTS」を担保としてブロックチェーンに預けた時にブロックチェーンにより生成されるため、bitUSDにはカウンターパーティ・リスクが存在しません。
BTSに価値がある限り存在し続けることができ、「中央集権型取引所」や「特定の国」の意向とは無関係で存在し続けることができます。
つまり、資産をBitSharesネットワーク内にbitUSDとして持っているだけで、あなたは資産を安全に保管することができるのです。
メリット2:bitUSDは価値が安定している
bitUSDはUSDの価値にペッグしているため、価値が安定しています。
ビットコイン等の仮想通貨は法定通貨に対して価値が変動するので、多くのユーザーにとって価値の保存がしにくく、買い物等の決済にも使いにくい通貨ですが、bitUSDの場合は価値が米ドルに固定されているので、保存価値を固定したい場合にはぴったりな通貨だと言えます。
bitUSDの場合はいつ何時でも1bitUSD = 1USD分のBTSと交換することができるので、1bitUSD = 1 USDと考えて良いのです。
メリット3:bitUSDを他人に送る場合、着金は一瞬でなおかつ手数料が安い
bitUSDはBitShares内で流通している仮想通貨であるため、bitUSD建てで支払う際はBitSharesネットワークの他人のBitSharesアカウントに送るという形になります。
BitShares内で別のアカウントに仮想通貨を送る際、1秒で着金します。ビットコインのように「何十分」も、場合によっては「何時間」も待つ必要がありません。
さらに、手数料もビットコインのように高くはなく、非常に安い値段で決済することができます。
デメリット1:bitUSDの時価総額が増えていくにはある程度の時間が掛かる
bitUSDはBTSを担保としてブロックチェーンによって生成されます。
したがって、担保となるBTSの価値が上がっていくことでbitUSDの生成が促されて時価総額が上がっていき、BTSの価値が減るとbitUSDの消却が促されて時価総額が下がってしまいます。
BTSはこれまで「ある程度の時間」を掛けてじっくりと時価総額を上げていっていますから、bitUSDの供給量が今後も増え、世界中の人が使っても耐えられる程の時価総額になるまでにはそれ相応の時間が掛かります。
ただ、「時間が掛かる = 悪い」というわけではなく、むしろその逆なのです。
「時間>お金」であり、時間を掛けて育てることで、最終的にはどんなに資金力を持った会社がお金を積んでも買えない程の「ユーザーベース」と「コミュニティ」が育つのです。
USD Tetherのような中央集権型の仮想通貨ならば、担保として預ける法定通貨を増やせばそれだけで供給量と時価総額を一瞬で増やすことができますが、その分潰れる時は儚く終わります。
そう考えると、時間が掛かることを今回は「デメリット」として挙げていますが、長い意味で言えばこれも「メリット」に変わるのです。
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