EQでブーストを多用するべきではない理由

音を太くしたいときにはどうすれば良いのかをご覧になった方から「GenxはEQで一切ブーストしないのですか?」という質問を頂きました。

答えは「全くブーストしないわけではない」です。ブーストすることもありますし、特定の音作りを行いたい場合にはブーストします。

例えば、中域しか再生できないようなスピーカーの音を再現するときは下記のようなEQの設定にすることもありますし。

音にレゾナンスを加えたいときにはQをいじって、カットする周波数の直前をピーキングさせたりすることもあります。

ですから、EQで全くブーストしないというわけではないです。しかし、EQでのブーストを多用することはしません。なぜなら、元々ない音を増やそうとしてもあまり効果的ではありませんし、ノイズの成分が増えるだけだと個人的に感じるからです。

イメージで言えば、おもちゃの機関車トーマスにドラえもんのビッグライトを当てて機関車トーマスの「サイズを大きくした」ところで、本物の機関車のような重厚感が手に入るかと言えば、そうではないのと同じです。プラスチックのおもちゃにビッグライトを当てても素材が鉄に変わるわけではありませんし、本物と同じ質感が手に入るわけではありませんし、本物と同じように走る機関車になるわけではないのです。今の例えでイメージが伝わるかは分かりませんが、EQでのブーストは「ただ単に大きくさせるだけ」の効果しかないという音の感じになってしまうのです。

対して、アナログ機材を通すと元の音に倍音が加わり、実際に音が何重にも太くなるわけです。聴覚的にも太く感じるはずですし、Frequency Analyzer(フリークエンシー・アナライザー)を通して見てみれば、実際に倍音が増えていることが視覚的に分かります。

また、アナログ回路を通すときに加わる音は自然に発生することですから、そもそも違和感はしないのです。ですから「アナログ回路を通した方が耳に聞こえない成分、耳に聞こえる成分を含め、色々な音がちゃっかり足されるから音が太く感じるようになるよ」という意味でおすすめしているだけです。

まとめ

ブーストのし過ぎはおすすめしていませんが、あまりにも厳密に考え過ぎてしまうようだったら、私の意見は無視してでも自分のやり方を重視した方が良いでしょう。とにかく「ブーストしてはいけない」と決めつけるのはやめた方が良いですし、自分で実際にEQを通す音とアナログ回路を通した音を比べてみて、聴覚的にどう感じるか、自分の意見を持つことが大切です。

音楽制作にはルールはありませんから、自分が正しいと思ったことをするのが最も賢い方法だと言えるでしょう。

作成者: Genx(ゲンクス)

当サイトの管理者です。音楽作っています。フリー音楽素材を配布したり、音楽素材のライセンスを販売したりしています。また、「ブロックチェーンを活用して音楽活動できないかな?」と模索しながらやっています。LBRYやAudius等のブロックチェーン型プラットフォームに進出したり、BCHブロックチェーンで「ASOBIトークン」という名前の独自トークンを作って配布したりしています。よろしくお願いします。

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