私がRMSメーターを使って音圧を調整しない理由

多くの人は音圧を調整するときに、PeakメーターとRMSメーターを併用しています。ただ、私はそうしません。

私の場合は基本的に見るのはPeakメーターだけで(Peakメーターは瞬間的にクリップしていないかどうか確認するために役に立つので結構見ます)、RMSメーターもVUメーターもほぼ見ません。今回はその理由を解説していきます。

RMSメーターによって値が全然違う

私がRMSメーターを使わない理由は、RMSメーターは音圧を計ることに関してあまり役に立たないと個人的に感じるからです。そもそも、RMSメーターは使用するメーターによって値が結構違います。これは実際に複数のRMSメーターのプラグインを用意し、同じ楽曲を通して、その数値を比べてみると分かります。メーカーによって結構の差があるので、それだけでビックリするはずです。ですから、RMSメーターの数字を見て、「この楽曲の音圧は-○○dB」と判断する場合、「それはどのRMSメーターを見てそれを言ってるの?」という話になります。

下記の動画の05:36から06:00を見て頂くと分かりますが、同じサイン波に対して一番右側のRMSメーターでは-8dBと表示され、左側にあるRMSメーターでは-11dBと表示されています。つまり、RMSメーターのアルゴリズムによって計算方法が変わってくるわけです。このようなことから、RMSメーターの数字だけを盲目的に信じて楽曲の音圧を調整していくと、訳が分からなくなってくることが多いんですね。

同じRMSメーターを使っても耳が感じるレベルとかけ離れていることがある

同じRMSメーターを使ったとしてもはちゃめちゃなことが起きることがあります。下記の動画の02:22から02:56を見て頂くと分かりますが、最初に再生する楽曲をRMSメーターで計ると-2から-3dBの間を推移しています。しかし、後から再生する楽曲をRMSメーターで計ると-3から-4dBの間を推移しています。数字だけを見ると、最初の楽曲の方が後者の楽曲よりRMS値が高いのですが、実際のラウドネスは後者の方が大きく感じるはずです。

このようなことから、RMSメーターだけを盲目的に信じて楽曲間の音圧を調整していくと、「数字は合わせているんだけど、聴覚的にはこの曲とこの曲のラウドネスは全然違うな」となるわけです。これから言えることは、音楽は数学ではないということであり、実際に聴覚的にはどう聞こえるのかを大切にするべきということになります。

まとめ

RMSメーターを使うくらいなら、自分の耳の方がはるかに精度が高く、正確にラウドネスを知覚できます。楽曲間の音圧を調整するには、自分の耳に頼るのが最も良い方法です。

作成者: Genx(ゲンクス)

当サイトの管理者です。音楽活動をしています。「ブロックチェーンを活用して音楽活動できないかな?」と模索しながらやっています。LBRYやAudius等のブロックチェーン型プラットフォームに進出したり、BCHブロックチェーンで「ASOBIトークン」を作って配布したりしています。よろしくお願いします。

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